【書評】転職を成功させるため、最初の1年間にすべきこと

書評・本
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この記事は、秋山進、丸山貴宏著「転職後、最初の1年にやるべきこと」を読んでの書評です。
本の詳しい情報は一番最後に記載しています。

会社の人間関係に不満がある人給与など待遇面に不満がある人仕事内容が面白くなくなった人など、理由は色々あると思いますが、今現在転職を考えている人や、実際に転職活動をしている人は結構多いのではないでしょうか?

僕もその一人で、会社の方針や仕事の仕方に不満を持って働いていました。
でもある時決心して転職活動を行い、なんとか転職することに決まったのです。

でも転職って、新しい会社に行ったからといって、手放しに成功とは限らないですよね?
いくら望んでいた会社に転職できても、またスタートラインからの出発です

やはり少しでもスムーズに新しい会社に慣れて、早く自分の力を発揮できるようになりたいですよね?
そのために、”何かいいノウハウはないかな”という思いでこの本を読んでみました。

同じような状況の人の参考になればと思い、僕が読んでて気になった内容をまとめてみました。

 

入社して1週間まで

・転職初日の自己紹介

やはり第一印象が大切です。
大袈裟ですが、自己紹介を”成功する”か”失敗する”かで、今後の動きやすさが大きく違ってきます。
とくに課や部の大人数の前での自己紹介は特に重要です。
できればここで注目をひきつけ、いい印象を持ってもらいましょう

・自己紹介で押さえておくべきポイント

①明るく元気にハキハキとしゃべる
どんなに能力があっても、下を向いてモゴモゴ喋っては印象が悪いですね。
話の内容よりも第一にこれは絶対必須です!

②意気込みや自分のセールスポイントをアピールする
自分が好きなこと、得意とすることを優先して話しましょう。
新しい会社の好きなところを言うのも、好印象に受け取られます。

③出身地や趣味などのパーソナルデータも加えてみる
人物像が伝わりやすく、今後の話題や興味のきっかけになるので是非。

・服装やヘアスタイルは、周囲に合わせる

なんといっても服装は清潔が第一です。
服のデザインに関しては、最初のうちは派手すぎず、周囲の雰囲気に合わせておくことが無難です。
社内の暗黙のルールが分かれば、その許容範囲内でのおしゃれをしてみるといいですね。
まだ環境に馴染めてないうちに、あまり自分のカラーを押し出しすぎると、浮いたり周囲の抵抗を受けることがあるので注意しましょう。

・同僚の名前を早く覚えるコツ

相手の名前を覚えるのは、ビジネスの基本中の基本ですね。
新しい職場に溶け込むには、早く周りの人の名前を覚えることが肝心です。

人の名前を早く覚えるコツは、事前に部署の人の名前をひと通り聞いておくこと
一度頭にインプットしておけば、実際に本人と会った時に顔と名前を一致させることができるので、覚えやすくなります。

また、時間があれば、社員の名前をネットで検索してみるのもおもしろいと思います。
会社外での”顔”が見つかれば、話のネタや興味が沸くかもしれませんよ!

 

入社して1ヶ月頃

・社内の人脈を作る

1ヶ月頃でいきなり大きな仕事を任されることはまずないので、時間的に余裕のあるこの時期に、色々下準備をしておきましょう。
特に人付き合いなど人間関係には意識して、できる限り多くの人と接するようにします。

いい人間関係を築くには、相手との何らかの接点を見つけることが基本となります
何かしらの共通項を持っている相手だと、親近感を覚えやすいですよね。

やはり、中途入社の弱点は、気兼ねなく尋ねることのできる社内人脈がないことです。
”人”はビジネスの上で最も貴重な財産となります。
まだ社内にコネもツテもなく、実績もない転職者は、自分の仕事をうまく進めるための財産作りと思って人間関係を築いていきましょう。

・人に聞かずに社内情報を集める、簡単で効率のいい方法

社内ネットから見ることができる、グループウェアは転職者にとって情報の宝庫です
ある程度の規模以上の会社であれば、そこに仕事をしていく上でのナレッジなどの情報などが満載のはずです。

長らくその会社で働いている人たちは、時間の余裕もないので隅々まで見てない人が結構います。
大概にして情報量が膨大なことが多いので、転職後の早い時期で時間に余裕がある時に見ておくのが懸命です。
一人密かにグループウェアを熟読して、周りに聞かずに社内理解をしておけば、少しは株が上がるかも!?
※まれに古い情報が放置されている場合もあるので、過信は禁物ですが。。。

ちなみに、グループウェアは会社の雰囲気を掴むにも活用できる場合があります。
文章の書き方や伝達方法などの参考になる資料が転がっているかもしれません。

・会議で気をつけた方がいいこと

①席順や発言順など、暗黙のルールがないかチェックしておく
重要な会議の前は念の為事前に、上司か周りの人に確認するようにしましょう。

②いきなり「〜すべき」という言葉を使うのはリスクがある
受け手にとっては命令形に聞こえてしまうこともあるので注意です。

③聞かれてもないのに、「前の会社では」の一言をいれない
場合によっては自社のやり方を非難されているように聞こえてしまいます。

・「それはおかしい」と思った時の対処法

会社によって必ずといっていいほど、カルチャー・ギャップがあると思います。
でも、間違ってもそれを口に出してはダメです!
しばらくはその会社の文化やルールに素直に従っておきましょう。

違和感を抱いた時には、メモをとっておくことをおすすめします。
何について、どんなところに違和感があったか。また、なぜそう思ったのか。

この”違和感メモ”は、会社に馴染んだ後々、非常に役に立つかもしれません。
なぜなら、それは外部からきた転職者でないと気づかないものだからです。

 

入社して3ヶ月頃

・我慢するストレスへの対処法

新しい会社にスムーズに溶け込めて何も問題がなければいいのですが、最初はどうしても受け身や我慢のつらい時期が続くものです。

この辛い時期を乗り切る方法は、
①周囲の人間を全てお客様(クライアント)と思うこと。
②第三者的な視点で見てみることで、新たな発見を探してみること。

視点や考え方を少し変えるだけで、気分的な負担が軽減されたりします。
ただし、他人事のような対応は絶対ダメですよ!

・大きな成果がほしいと焦ると、間違いなく失敗する

大きな仕事をこなすためには、社内のたくさんの人達の協力が必要となります。
でも転職してすぐでは、なかなか多くの信頼を勝ち得てはいないと思うので難しいですよね。

最初の時期は、大きな成果をあげようとせず、小さな実績をたくさん積み重ねていくことが大事です。
今は下調べ、予習、宿題など当たり前のことをコツコツすることで評価に繋げましょう。

 

入社して1年後

・”同化”のフェーズから”自分らしさ”のフェーズへ

ここまで転職先の会社に同化できれば、もう”転職者”は卒業できると思います。
徐々に自分のカラーや個性を出して、少しずつ大きめの提案を仕掛けても良い状況になります。

・今のあなたのメリット

①前の会社と今の会社、両方の思考を融合させて新しいものを生み出す可能性がある。
②上司や同僚にはない、別の人脈がある。
③他の人にはない辛抱強さが備わっている。

これらを生かして、自信を持って色々なことにチャレンジしていきましょう

 

まとめ

やはり入社して最初の一年は、いかに”新しい会社に馴染むか”ということと、”いい人間関係を構築”しながら、”新しい会社の中身を知る”ことが最優先ですね。

ついつい前職の経験を活かそうと最初から頑張ってしまいがちですが、無理に張り切りすぎると、かえって逆効果になる可能性があるようです。。

僕も1年後に”転職成功!”と言えるように、気をつけたいと思います。

 

この本の中には、筆者の実体験をもとにした、もっと具体的なアドバイスが書かれていますので、これから転職を考えている人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

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